雑学

人類とユニコーンの遭遇。「エラスモテリウム」の正体。

2016/05/28

ユニコーン…。誰しもが一度は聞いたことのあるその言葉は、伝説の一角獣を呼ぶための名称です。その長い角にはどんな病気をも治す力があり、どんな毒も無毒化する解毒作用があるといわれています。処女の前ではおとなしくなるというその習性はドメニコ・ザンピエーリの「処女と一角獣」にも描かれ、貞潔を表すとものとされました。
unicorn001

十九世紀までのロンドンでは、そんなユニコーンの角を粉末状にしたものが含まれるという薬が販売されていたといわれていますが、実はその薬に使われたユニコーンの角の正体はイッカククジラの角にもみえる牙だったのです。
Narwhal3de5cc6d8-5985-4214-b9dd-36d7af50965aLarge

初めてヨーロッパにユニコーンを紹介したのはクテシアスとされていますが、それをプリニウスらによって引用された『博物誌』には
「インドに生息し、馬の体、鹿の頭、像の肢、猪の尾を持ち、額の中心から1メートル程の黒い角が生えている」と記述されています。これってサイじゃないですかね。笑

Sponsored Links

今年の3月に英紙の「The Daily Mail」は、今から約260万年前に出現しシベリアのユニコーンと呼ばれていた生物が「エラスモテリウム・シビリカム」であると報じました。
7f9d3a55a9abeb43aacb768944c9e6ec_content

脚が長く、馬のように走ることができたとみられています。いわれてみれば、私たちがよく目にする想像上のユニコーンに似ている気がします。人類がアフリカに出現、そこから出発してシベリアに進出したのが約3万5千年前と言われています。ロシアの古生物学者である、アンドレイ・シュパンスキー博士が学術誌で発表した内容によると、放射性炭素年代測定法による分析の結果、なんとエラスモテリウム・シビリカムの化石が2万6038年前のものであると判明しました。ということは、人類はユニコーンと遭遇していたという事になります。実際に、シュパンスキー博士がシベリアのタタール一族の伝説を調べたところ、本当にユニコーンにまつわるエピソードが残されていたそうです。

ユニコーンは、エラスモテリウム・シビリカムがその元になり、時にその風貌が酷似しているサイの一種がユニコーンと呼ばれながらも、病気を治せる角やその神聖なイメージから美化され、今私たちが知っている想像上のユニコーンが生まれたのではないでしょうか。ロマンがありますね。

では。このへんで。ありがとうございます。

 

Sponsored Links

-雑学
-, , ,