雑記

現職大統領が初の広島訪問、その意義。

2016/10/22

オバマ大統領が現職としては初めて広島を訪問しました。核のない世界をつくる…、そういう決意を表明しました。

長年、アメリカは、広島と長崎への原爆投下が必要なものであったという立場をとっています。日本を降伏させるためには原爆を投下するしかなかった…、と。
原爆を投下することでアメリカ兵の日本本土上陸はなくなり、これによって犠牲者の数を減らすことができた、というのが原爆投下を正当化する論理です。
数の問題ではない、というのはすでに起こってしまった戦争を前に述べる主張ではないと思います。戦争は起こしていけないものである、というのは誰しもが持っている共通認識です。
しかし、それが「起こってしまった」場合、被害を最小にしようとするのは適切な対応であると思います。

私達がその論理を上手く飲みこもうとしないのは、その主張に「核を使用した」という責任が感じられないからではないでしょうか。ですが、アメリカはその核の恐ろしさを知っています。
アメリカが原爆を用いたのは、当時スターリンが率いていたソ連が敵国になることが予想されたために、力を見せつける意図があったと言われています。原爆開発の計画に関わっていたアメリカのグローブス将軍は、「1発はその効果を、2発目は大量の原爆保有を示すため」と述べていたようです。核の恐ろしさを理解しながらも、核の被害を受けた日本への説明が簡単な見せかけの論理で済まされていることに納得がいきません。

ですが、アメリカの謝罪を求めることに意味はないと思います。今回、広島を訪問したオバマ大統領の謝罪は見られませんでしたが、現大統領に原爆投下の責任なんてありません。原爆投下命令を下したのはトルーマン大統領であって、謝罪すべきなのは彼なのですが、彼はこの世にいないため「謝罪を求める」という考えはもうナンセンスなものではないでしょうか。

ただ、主張を通そうとするとするあまり被爆者への敬意さえ欠いているように思えました。それが気になっていたのですが、今回オバマ大統領が広島に訪問してスピーチを行ったのは非常に評価できる内容だと思いました。謝罪の是非が議論の対象になったりもしますが、現職の大統領が広島を訪問したことに意味があります。

できれば、長崎にも訪れて欲しい、というのが本音ですけれども…。

では、このへんで。ありがとうございます。

 

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